NIHON PARKERIZING GROUP

熱処理防止剤

CHEMICAL

 

熱処理防止剤

ガス浸炭、ガス窒化、プラズマ窒化等、多様な雰囲気表面処理において後工程や設計の事情で表面処理品の特定部分に表面処理を防止する場合、又酸化を防止したい場合があります。この用途に、各種「熱処理防止剤」が必要になります。

昔は独自に工夫して、粘土で覆ったり、砥粉に水ガラスを混ぜた塗布剤を自作したり、メッキをしたりしていました。いずれも信頼性に欠けるか、工程が複雑になり、コストがかかったりして、現在の生産技術に相容れぬものでした。

パーカー熱処理工業(株)はこれに着目し、アメリカ、ドイツの優れた各種防止剤をいち早く輸入販売を開始し、防止工程が簡便な塗布で確実に行へ、社内管理が出来る工程へと変化する先鞭のお手伝いをして参りました。近年は独自開発も行い、多様化する顧客のニーズに応えております。

熱処理防止剤 製品ラインアップ

ガス浸炭防止剤

  • カーボンバスター【水溶性タイプ】

    有機溶剤を含まない、人と環境にやさしい「水溶性タイプ」でありながら、高い浸炭防止能力と水洗剥離性を合わせ持つ新世代の浸炭防止剤です。真空浸炭焼入れにも対応し、国内外で高い評価をいただいております。

    CB-100 シリーズ 通常浸炭処理用
    CB-200 シリーズ 通常浸炭処理,真空浸炭処理用
    CB-300/400シリーズ 通常浸炭処理用(高粘度)
    CB-600シリーズ 通常浸炭処理用(後剥離はワイヤーブラシかショットにて除去)
    粘度 2,000~15,000mPa
    ピンク/イエロー/ブルー
    入目 カーボンバスター 5kg/缶
    カーボンバスター 600 7kg/缶
    カーボンバスターリキッド 1L/ポリ容器

    CB-600シリーズについてはこちらをご確認ください

  • ノーカーブ【水溶性タイプ】

    水希釈タイプ。溶剤系希釈剤は使用しないため環境的に優しい。ガス浸炭防止の他、圧延、鍛造、焼入作業の過熱中における酸化、脱炭防止にも使用されます。後剥離はワイヤーブラシかショットにて除去します。

    コンドルサル/コンデュロン

    コンドルサル0090 一般のガス浸炭防止に広く使用されます。1.3mm以下の浸炭防止に効果があり、処理後の剥離は熱湯にて簡単に除去します。専用希釈剤と共に使用
    コンドルサルG77 0090の性能プラス、炉内の防止剤の垂れ落ち防止及び洗浄性能がアップ。専用希釈剤と共に使用
    コンドルサル710 深浸炭用。熱処理後の皮膜はショットブラスト等の物理的除去による。
    コンディロンLV 強固な防止能力を誇る。熱処理後の皮膜はショットブラスト等の物理的除去による。
    コンドルサル0090P 0090の非キシレンタイプ。キシレンを嫌う場合に環境問題に応えます。
    コンドルサルG77P G77の非キシレンタイプ。キシレンを嫌う場合に環境問題に応えます。

ガス窒化防止剤

  • コンドルサルN525

    主に「ガス軟窒化」防止用で500~590℃×50Hr以内の処理に適します。専用希釈剤と共に使用します

  • コンドルサルN633

    主に水溶性タイプの「ガス軟窒化」防止用で500~590℃×90Hrまでの処理が可能です。

  • ノートライド

    アンモニア雰囲気の純窒化防止に適します。顔料と溶液を配合して使用します。

プラズマ窒化防止剤

  • コンドルサルN-9

    プラズマ窒化防止用

酸化防止剤

  • ノーカーブ

    ダイス鋼までの酸化、脱炭防止剤として使用されます。

  • シープロ202

    高温1150℃迄の脱炭、酸化及びスケール防止、及び優れた耐熱塗膜として使用されます。

※水系浸炭防止剤についてはお問合せ下さい。

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