部品精度を安定化させて工程短縮を可能とする
次世代型水添加式オーステンパ処理設備　WaAT^®

　鋼材心部まで均一なベイナイト組織を得るためには、一般にH値に優れた鋼種の適用、あるいは鉄鋼部材の重量や厚みを制限する必要がありますが、当社が開発したWaAT は硝酸塩浴への水添加機構を搭載しており、急速冷却時の速度を大幅に上昇させることができます。つまり、鋼種を変更する必要がなく、中～高炭素鋼のままで重量や厚みの使用範囲を拡大させることが可能です。

特徴1 冷却能力が2～4倍に向上！	特徴2 ベイナイト化可能な板厚さが拡大！
特徴3 変化量は約40％、バラツキ約75％低減！	特徴4 含水量の常時監視により品質の安定性を実現！

構造

シミュレーション解析に基づいて設備に反映済み！
　　・ ワーク落下口での硝酸塩浴の噴射機構と最適な浴槽深さにより冷却能力を向上
　　・ 配管経路の最適化により溶融ソルトの均一な噴射を実現
水蒸気回収装置（特許出願中）により加熱炉内の雰囲気が安定化！
多段スリット型の溶融ソルトカーテン（特許出願中）によって部品落下時の液の飛散を防止！
ハンマリング機構（特許第5221217号）により部品回収率は99.99％以上を達成！
排熱利用の水洗乾燥槽（カーボンニュートラルに対応）！

流体シミュレーション

冷却過程を可視化

仕様